026:コスプレ大好きchisaの映画日記その15・・・エイリアン4

こんにちは。職場の出勤日の制限が解除になってバタバタしているCHISAです。ずっと運動不足だったので、通勤の時にバスをやめて30分くらい歩こうとしたら、暑さ+マスクでフラフラになっちゃいました。映画館が再開していて嬉しいです。ホーンテッドにミッドサマーのディレクターズカット版にモノクロ版のパラサイト、あと4DXのAKIRAも見たいなぁ。
今回は1997年に公開した「エイリアン4」です。「プロメテウス」は2012年なので、20世紀最後のシリーズ作品ですね。監督は「デリカッセン」「アメリ」「天才スピヴェット」のジャン・ピエール・ジュネ。わたしの中では好き嫌いが結構分かれる監督です。「アメリ」は実はちょっと苦手です。とっても…とってもかわいい映画なんですけど、アメリの行動や表情が怖い。特に冒頭で初めての彼氏と「期待外れの行為」をしている時の、微笑んでいるけれどまるで人形のように無表情なアメリの表情なんてもうトラウマです。そういえば「天才スピヴェット」は数年前にキノで見たのですが、上映直後にすべりこみで横に座ってきたのは…タンクトップ姿で汗だくのおじさんでした。ランニング後に映画館に駆け込んできたような様子で「ふぉ~っ!」「ふこぉぉ~っ!」という荒い息ともわっとした汗の臭いで、前半はさっぱり集中できませんでした。でも孤独を抱えた天才少年が単身アメリカ横断をする「天才スピヴェット」はかわいらしくて切なくて楽しかった。ああ、また見たくなってきちゃった
お話がそれました。「エイリアン4」の舞台はなんと前作の200年後!
1~3までエイリアンの悪用をもくろんでいた「ウェイランド・ユタニ社」はすでに存在せず、今回の「エイリアンを狙う悪い人たち」は連合軍です。ある実験宇宙船でリプリーは目を覚まします。200年前にエイリアンの幼体と共に溶鉱炉に身を投げたリプリーの血液からクローンが作られたのです。彼女の身体からはすでに研究者たちの手によってエイリアン・クイーンは抜き取られ、すでに数体のエイリアンが繁殖されていました。その頃、一隻の宇宙貨物船が到着します。貨物船の乗組員は実は密かに研究者と取引をしていた宇宙海賊たちで運び込まれたのは眠らされて攫われた労働者。彼らはエイリアンの苗床となるべくエイリアン・クイーンが生み落としたスペース・エッグの前に並べられるのでした。クローンの過程でエイリアンの遺伝子が融合されてしまったリプリーを含め、エイリアンを飼いならし軍事利用をしようとする研究者達の試みは成功するはずもなく、エイリアンは逃亡し研究者たちを次々と虐殺していきます。そして、リプリーは宇宙海賊と共に実験宇宙船オーリガからの脱出を試みるのです。「エイリアンVS宇宙のならずものたち!!」で楽しかった
今回のエイリアンはフルCG。仲間を殺し強酸の血液で床を溶かす、床の穴で人間を待ち伏せするなど賢いです。雄叫びを上げながら走り回ったり水中を滑らかに泳ぎまわる様子は外見こそエイリアンですが、ちっちゃい恐竜みたいな印象。相手となるのが、武器を持ったアウトローや、エイリアンの遺伝子によって怪力と強酸の血液を手に入れたリプリーなので、絶望的な恐ろしさがないのが少し残念ですが、残酷さはシリーズ1です。恐怖をあおる演出というよりは、ただ残酷で美しくて厭らしくてグロテスクです。
あとは宇宙海賊たちが魅力的 特に「ヘルボーイ」や「パシフィックリム」の闇商人のハンニバル・チャウでおなじみのロン・パールマン! まるで漫画から出てきたような愛嬌のある顔に大きな体。威圧感とかわいらしさが同居するような笑顔は最高です。あとはベリーショートの黒髪に気の強そうな大きな瞳がバンビのようで愛らしい紅一点のコール(シザー・ハンズのウィノナ・ライダーです)などなど。「悪い人」の研究者たちが相応にひどい目にあっていたのもあり、ゴアシーンや残酷さはそこまで重くはならず、気分良く鑑賞できました
リプリーが主役のナンバリングされたシリーズは今回まで。次回は「プロメテウス」です!