027:コスプレ大好きchisaの映画日記その16・・・プロメテウス

こんにちは。最近U-NEXTの定額プランをやめて、Netflixを契約したchisaです。これでずっと見たかった「ストレンジャーシングス」と、シーズン3で頓挫していて「そのうち見るからネタバレは絶対に嫌!!」とできるだけ目に触れるのを避けていた(生き残りが誰か分かっちゃうのでDVDのパッケージも油断なりません!)「ウォーキングデッド」と、7月3日から配信の「呪怨:呪いの家」が見れます!楽しみ
この2週間で「プロメテウス」「ゴーストランドの惨劇」の2本を見ました。仕事が忙しかった日の夜、無償に刺激物を摂取したかったので、セブンイレブンの蒙古タンメンを片手に見たのが「ゴーストランドの惨劇」でした。美しいけれど苛烈な「マーターズ」のパスカル・ロジェ監督だったので覚悟はしていましたが、やっぱりきつい。美人姉妹が2人の暴漢(サイコな大男と魔女のような女性)に襲われ監禁され…という出だしだったのですが、精神的にも肉体的にも容赦がない。「マーターズ」同様、恐怖と絶望の後の、逃げられないめくるめく地獄。食べ終わってなお胃に熱く残る蒙古タンメンの余韻と、見終わってなお残る映画の余韻で呆然として、その日はなかなか寝つけませんでした。見ている時は「もう勘弁して!」と思うけれど、また時々見たくなりますよね
ということで今週は「プロメテウス」です。2012年公開で監督は「エイリアン」のリドリー・スコット。公開当時はエイリアンの最新作だ!スペースジョッキー(1で出てきた巨大な化石)だ!!とわたしの中でのハードルが爆上がりだったので、期待外れ感が大きかったのですが、「エイリアン・コヴェナント」が公開されたときに改めて見直してみた時に、コヴェナントの前日譚として、面白かった憶えがあります。今回はその時以来の鑑賞です。
舞台は西暦2089年(「エイリアン」の35年前ですね)、考古学者のエリザベス・ショウと恋人で同じく考古学者のチャーリー・ホロウェイは古代遺跡の壁画を調査していた。壁画には未知なる惑星と「探しに来い」という内容のメッセージが。
数年の時が流れ、「プロメテウス号」は、壁画に描かれていた惑星「LV223」を目指し宇宙を静かに漂っています。ここのシーンが好き。エリザベス、ホロウェイを含めた調査チームがハイパースリープについている中、宇宙船ではアンドロイドのデヴィットのみが活動しています。ショパンの前奏曲「雨だれ」が静かに流れる中、一人バスケットボールをして、食事をとり、身なりを整え映画を見て…と穏やかに時が過ぎていきます。そういえば、宇宙船で一組の男女が誤って冷凍睡眠から目覚めてしまって途方もない長い時間を過ごさなきゃいけなくなった映画ってありましたよね。見ようと思って忘れていたのを今思い出しました。デヴィットは大柄で整ったな顔立ちで、にやりと笑うと大きな口が印象的です。きっと蜜柑は丸ごと食べられるでしょう。どこか作り物のような、ディズニー映画に出てくる王子様のような風貌です。
宇宙船は目的地に近づき、エリザベスたちは目覚めます。乗組員たちはエリザベスにホロウェイ、モヒカンの地質学者のファイフィールドに生物学者のミルバーン。そしてウェイランド社(エイリアン1に出てきた悪い企業の前身)から彼らの監視役として同行したメレディス。このメレディスが美しい。演じているのはシャーリーズ・セロン。整った顔にりりしい表情、低い声に少し棘のある口調がセクシー
LV223に到着したエリザベスたちは岩山の中の洞窟を探索します。人はとても生きられないような大気の惑星で、洞窟の奥の空気だけは意識的に浄化されたように清浄で、壁画の一部に触れると、何かから逃げる人々の姿が再生されます。戸惑うエリザベスたちの足元には首を切断された大柄な人型の生物の化石が横たわっており、それを見たミルバーンとファイフィールドは恐れをなして逃げ帰ります。通路を通り奥へ進んだエリザベスたちの前に広がっていたのは黒い液体が付着した円筒形の墓標のようなものが無数に並ぶ広大な空間でした。ここで急速に天候が悪化、プロメテウス号に嵐が近づきます。急遽船にもどったエリザベスたちは先に帰っていたはずのミルバーン達がまだ帰っていないと知ります。
洞窟で迷子になっていたミルバーンたちを発見したプロメテウス号のクルーは洞窟内に生命体がいると感知(おおっ!)嵐のせいか時々途切れる通信(おおおっ!)そして、水たまりのようになっていた場所から蛇のように頭をもたげる何か(おおおおっ!)期待を裏切らない展開です
ミルバーンたちを襲う悲劇もエイリアンらしいなと感じたし、遺跡にずらりと円筒が並ぶ光景は美しく、デヴィットが遺跡の記憶装置みたいなものを操作するシーンはわくわくします。この時、空中に現れた美しいホログラムの中で目を輝かせるデヴィットの無邪気な表情と、不穏な行動と王子様のような外見とが凄くアンバランスで魅力的。あとは「エイリアン」の時のような感動はなかったけれど、あの蛇のような寄生前のうねうねも、後半に出て来るイイダコのようなうねうねも結構好き。決して格好よくはないけれど…恰好はよくないけれど、いとおしい。映画を見ながら無意識にとっていたメモには「タコ!イイダコ!」「忘れていたタコ!そしてスキンヘッド!ダーイ!!」と書いてありました。タコもスキンヘッドもいとおしい。さぁ来週はエイリアン祭りのラスト「エイリアン・コヴェナント」です