016:コスプレ大好きchisaの映画日記その6・・・遊星よりの物体X

こんにちは。こんにちは!ホラー映画専門の配信サービス「OSORE ZONE」で三池崇史監督のサスペンスホラー「オーディション」が配信されて嬉しいchisaです。昔レンタルで見て、逃げ出したくなるくらい怖かった覚えがあります。やったぁ見よう!と小躍りしましたが、とにかく怖いので鑑賞には覚悟が必要です。週末の明るい時間にゆっくり見ようと思います☆
今週見たのは「遊星よりの物体X」。1951年公開の白黒映画です。原作はジョン・W・キャンベルの小説「影がゆく」。1982年にはカート・ラッセル主演、ジョン・カーペンター監督のリメイク版「遊星からの物体X」、2011年に「遊星からの・・・」の前日譚である「遊星からの物体X~ファーストコンタクト」が公開されています。映画はどれも面白くて好き💛 原作は未読なので読んでみたいです。
あとは2003年に「遊星からの物体X」のラストの3か月後が舞台になっている続編がゲームで出ているみたいなので、やってみたいなぁ。そういえば、小さい時「遊星よりの~」か「遊星からの~」のVHSのパッケージをレンタル屋さんで見たのですが(当時はレンタル料が高く、お小遣いの範囲ではそうたくさん借りれないので、パッケージ裏の写真や解説とにらめっこして厳選する必要があったのです)どろどろに溶けたような化け物の写真が載っていた気がします。でも大人になってDVDを見たら、何処にもその化け物が載っていませんでした。あの時見たパッケージ裏の化け物は幻だったのでしょうか。いまだに謎です。
あらすじは北極の氷に不審な飛行物体が墜落し、調査に来た学術探検隊と軍人たちが宇宙人に襲われて戦う…というもの。主人公のヘンドリー大尉は将軍から北極に不審な飛行物が墜落したので調査をしてほしいという命令を受けます。北極に向かったのはヘンドリー大尉率いる軍人たちと特ダネを待っている新聞記者。彼らは北極に滞在していた学術探検隊と合流し、墜落地点に調査に向かいます。
墜落場所に飛行機で向かう一行。墜落地点に近づくにつれ、ガイガーカウンターは激しく反応します。飛行機を降りた彼らは徒歩と犬ぞりで墜落地点に向かいます。大尉はスキーを、後の隊員はかんじきのようなものを履いて、厚手の長いコートを一枚着ています。北極の、しかも濃度の高い放射能の中にいるのですが、えらく軽装です。北海道の冬だったらきっと凌げますが、北極は寒いよぉ。海の上に厚く張られた氷に突っ込んだ飛行物体によって氷が解け、途中まで沈んだ所でまた凍ったので、氷からは機体の頭だけがのぞいています。ひとまずこの飛行物体の形を確かめようという事になりました。まだ序盤も序盤ですが、ここが私の好きなシーンです💛
「みんな広がれ!形を確かめるぞ」と飛行物の形に沿って輪になって広がる人たち。
「これは…丸いぞ!」「黒いぞ!」「窓も扉も無い!」「人が乗っているかもしれない!」「特ダネだぁ!」とわいわいしています。その様子を犬ぞりの犬たちが見守っています。一行は大真面目ですが、どこか呑気で楽しそうで、思わず顔がほころんでしまいます💛
氷漬けになった飛行物体をとり出そうと爆薬を仕掛けたり、ちょっと失敗して飛行物体は燃えてしまって皆で慌てたり、ガイガーカウンターの反応を追いかけたら氷の下に宇宙人らしき人影があったので氷を切り出して…など色々とわいわいした後に、宇宙人の入った氷と共に基地に帰ります。
とりあえず基地の一室の窓を開け放ち、氷漬けのまま保管することになりました。別室で宇宙人をどうするかで揉める博士と軍人たち、新聞記者はまだ公表するなと命令されて怒ります。見張りをしていた軍人が、氷の奥からかすかに見える宇宙人を隠すように毛布を掛けてしまいます。何と毛布は電気毛布!ちょっと目を離した隙に氷は溶け、宇宙人は逃げ出してしまいます…(えええっ!?となります!)溶けた氷のちょうど宇宙人が入っていた部分が、ジンジャーマンクッキーのような形にくぼんでいるのがちょっとかわいいです。
逃げ出した宇宙人こと物体Xは犬ぞりの犬たちを相手にわちゃわちゃと大暴れ。犬たちのただならぬ鳴き声に気付いた軍人達が外に出ると、物体Xはすたこらさっさと逃げていきます。犬が数匹犠牲になった…と言っていましたが、犬たちは追いかけるでも逃げるでもなく平和に佇んでいます。かわいいです。
犬に食いちぎられた物体Xの手が現場に残されていたので、分析をする博士たち。どうやら血液が無く細胞は植物に近いらしく「これじゃあまるで新種のニンジンだ!」と盛り上がります。本体を探していると血を抜かれた犬の死骸が出てきます。試しに科学者が手の欠片を土に埋め、血液を与えると食虫植物のようなものに成長しました。おひたしにしたら美味しそうです。どうやら物体Xは血液で成長し、繁殖のために犬たちを襲った様子です。新発見だ!とさらなる調査をしたい博士と、殲滅をしたい、あるいは将軍の命じるままに動かなければいけない軍人は対立していきます。果たして彼らと物体Xの戦いの顛末は…!
白黒で古さは感じさせますが、面白かったです💛
緊迫感があるシーンでもゆるーい空気が流れています。追い詰められるような緊張感のある恐怖演出も大好きですが、これも好き。物体Xの造形は、フランケンシュタインみたいな坊主頭の、指先が鋭くとがった大男でした。犬と素手でわちゃわちゃと戦いますが、鋭い指先は活躍していません。唯一彼が使った武器はなんと角材でした。大男が角材をもってゆっくりと歩く姿は、怖く不気味…でもやっぱりちょっと微笑ましい感じがしました。お休みの日の夜とかに、のんびり気楽に見るのにはぴったりの映画ですよ💛