014:コスプレ大好きちさの映画日記その4・・・アントラム

こんにちは。2月22日から別府で上映される「超怖い話・TV完全版・劇場用ディレクターズカット版」と「無垢の祈り」を見に行きたくてしょうがないちさです。どちらも「ダイナー」「東京伝説」の平山夢明が原作、監督は「私の奴隷になりなさい」の亀井亨です。「超怖い話」は宅配レンタルはあるけど、DVDはプレミアがついちゃってとても手に入らないし、「無垢の祈り」に至ってはDVD化もされておらず、北海道では上映しなかったのでアップリンク・クラウドの配信で鑑賞しました。どちらもじわりとお尻の下から恐怖が這い上がってくるような感じや、容赦ない悲しさや絶望感の中の愛情がたまらなく好きです(近々見直すと思うので、感想はまた今度💛)。一時停止ボタンが押せない、映画館という逃げられない場所で、しかも大きなスクリーンで見たらさぞかし素敵だと思います💛
でも、さすがに別府は遠いなぁ…。北海道でも上映しないかな~と思います。
 今週は、見ると呪われる映画『アントラム』を見てきました。11時40分と早い時間帯だったからか、お客さんは私をいれて10人くらいでした。昼近い時間帯でしたがモーニングショー扱いで1300円で見られました。ちょっと嬉しい💛
見て何かあったらどうしよう…!と怖かったので、お守りを鞄に入れて上映場所の新千歳空港まで行きました。
 1970年代後半、アメリカの某所で撮影された映画「ANTRUM」。1988年に初上映となったブダペストの映画館では上映中に火災が発生、56人の死者を出します。上映を企画したいくつかの映画祭でも関係者が次々に謎の死を遂げ、フィルムも行方不明に。そして数十年の時を経てフィルムは発見される…という内容です。
 まずは冒頭では「ANTRUM」が呪いの映画と呼ばれるようになった所以のドキュメンタリーがあり、その後「ANTRUM」の本編が始まります。○秒後に本編が始まるよ!逃げ出すなら今だよ!という内容の注意書きのテロップと共に開始までのカウントダウンが始まり、その後に本編に入るのですが、その数秒がぞくぞくします。怖いけれど動けない…。どうしようどうしようと思っているうちに、どんどんタイムリミットが近づく…というのがドキドキします♡
ちなみに劇場を出たお客さんは一人もいませんでした。そういえば、昔テキサスチェーンソービギニングを見に行った時に、途中で口を押えて途中退場したおばあちゃんがいたなぁ…。
 本編は年の離れた姉弟が死んだ愛犬の魂に会うために森の奥の地面をひたすら掘り進め、地獄の穴を開くというもの。比較的淡々とお話が進みます。時折不可解な図形やフィルムのキズのようなものが一瞬画面に映ります。掘り進める少年。ノートに下手糞な図解と共に記された儀式と、時折遭遇する滑稽で不気味な人々。無事に姉弟は地獄の穴を開き、愛犬の魂を救う事ができるのでしょうか。儀式のために少年たちが用意したであろう小道具が不気味です。不穏な空気が漂う中、乳毛ハラキリおじさんや拷問パンツおじさん等の面白キャラクターも出てきます。あの、怖がったらいいのか笑ったらいいのか分からなくなる感じは好きです。笑えるけど、結構後で怖くなったりします。また、ファラリスの牛みたいな器具が出てくるのですが、それがまた息苦しそうでドキドキする。かわいらしさと不気味さがないまぜになったデザインも素敵です。中に入ったら、きっと身じろぎするくらいしか動けなくて、なすすべもなく…素敵💛
 映画を見終えて、ロイズの空港限定の板チョコが1枚まるまる挟まったパン(おいしい!)を食べながらパンフレットを見ていて、しまった!と思ったのが、パンフレットを後から見た事です。事前にあまり情報を入れたくないので、パンフレットを買っても後で見る事が多いのですが、パンフレットの解説がまた期待と不安をあおるんです。写真もキャスト紹介もなく、本当に解説だけだけれど、これはこれでいい気がします。この映画に関しては、不吉な事前情報だけを出来るだけ入れて、カウントダウンでドキドキするのがいい!と思いました。映画を見る前から楽しみは始まっていて、あのカウントダウンがドキドキの最高潮でした。「見たら○○がある」的な話って、真偽はともかく、怖いですよね。映画を見てもう数日たちますが、ふとした時に「何かあったらどうしよう…」と怖くなります。お持ち帰りできる怖さ、お持ち帰りできる快感です💛
 日本公開を楽しみにしていた「ミッドサマー」ももう公開されます。「スケアリーストーリズ 怖い本」も楽しみです!