030:時間の流れby淳子先生

 

教員退職後、たまに行く旅は教え子の陸上の応援です。4年前に和歌山に行った時の事です。私自身が全国大会デビューしたのが高2の和歌山インターハイなので、45年ぶりに紀三井寺陸上競技場に行きました。なつかしや!
宿も45年前に泊まった和歌山市隣の海南市のホテルが取れました。陸上の応援をしつつ、自分がかつて泊まった宿を探しました。電車の「沖野々」という駅名が記憶にあったので、海南市から来た人に聞いてみると、その駅は今は廃線になっている野上電気鉄道だということ。宿はたぶん「たなか屋」さんで、今もあるよと教えてくれました。
もちろん行ってきましたよ。今は新しくなった食堂の「たなか屋」さんに! 近くにあった川もそのままでした。当時は古い料亭の宴会場のような大広間に布団を敷いて寝た記憶がありました。今のお店の方は当時の女将のお孫さんだそうです。
「おばあちゃん時代に、インターハイや国体の選手の宿をしていたと聞いていましたよ」と…皆さんの情報を頼りに間違いなく懐かしい場所にたどり着けました。
食事をして帰ろうとしたら、店の方がバスの時間を見て来てくれました。
「たぶん◯◯分」???バス停に行って見てビックリ!時刻表は何と平成7年と書いてあるではないですか!20年変わらずに使われているようで、風化しかかっているのです。本州の地方に行くと、この事だけではなく、建物、自然を含め、時間の流れがゆるやかだと思うのは私だけでしょうか?
「古き良き日本を感じる」これも旅の楽しみのひとつかもしれませんね。