068:あざらしのお気に入り雑誌と仲入り前のご挨拶

寄席の仲入りとは意味合いが違うんだけど、ほら、休憩のあともまだまだ続きますよ、という希望的な気持ちを込めて、このあとはお仲入りでございます。一服される方や厠(かわや)に行かれる方は今のうちにどうぞ。
年内のあざらしめの活動を報告すると、まず、年に二度ほどのペースで執筆している小学館「ビッグコミックオリジナル」12月20日発売号(年内最終号)に「ムツゴロウさんに救われた話」というエッセイが載ります。木村拓哉くんと北海道の山奥で出会った時の話が致命的な理由でボツになっちゃったので、慌てて書きなおした一本なり。
HBCラジオは年末の特番に出ます。というのは今回の年末年始はおいらの出番の火曜日が12月29日と1月5日ということで、珍しく、どちらも特別編成にひっかからなかったので、そうすると、毎年恒例の「あざらしが自分のCDを何枚も持ち込んでは自分の好きな曲をかける」というわがまま企画ができなくなってしまうので、今回は、なんと、本来出番じゃない12月30日(水曜日)に出演することになっちゃいました。二日続けての登場であります。
持ち時間は30分!!ということで、今回も例年同様、おいらのお気に入りの北海道と沖縄のアーティストの曲を4、5曲かけちゃおうと企んでいます。ちょうど30年前、FM北海道の「FM ROCK KIDS」という深夜番組に出演していた時によくかけたあの北海道バンドのノリノリの曲とか、沖縄出身北海道在住のあの人の名曲とか、あざらしらしい構成でぶちかます予定なので、聴いておくれよ。12月30日(水)の「朝刊さくらい年末年始特別版」の中の後半の30分かな。まだよくわかってないぞ。興味ある人は聴いておくれ。
年内もう一冊はこの本です。

表紙も誌面もリニューアルしたPOPカルチャーマガジン「フリースタイル46」(フリースタイル/12月17日ごろから書店に並んでいる予定)に今回もエッセイを書いちゃいました。タイトルは「赤塚不二夫にふられた夜の話」。おいらのあとはあの片岡義男さんの「世田谷線に乗り換えろ」。しびれるでしょ。

特集は「THE BEST MANGA2021」。書評家たちがどこにも忖度せずに投票した投票を集計したシンプルなベスト40も参考になるけど、おいらが毎年楽しみにしているのはこの一年の漫画シーンを振り返る鼎談なんよ。雑誌の電子化の流れも含めて時代がわかるので必読です。そうか、こんなに人気があるのに鬼滅の連載が終了したのはそんな理由だったのか、とか、そもそもどうしてこんなに遅れてアニメ化されたんだろう、なんて理由がわかったら、ちょっと感動しちゃったもんね。
あと、びっくらこいたのが編集長、吉田保のあとがき。リニューアルしたのはビジュアルだけじゃなくて、なんというか、意気込みの伝え方もなんだね。それがいいのか悪いのかは別として、「しびれちゃった」とだけ書いておくよ。読むべし。
あと、おいらは登場しないけど、お薦めの雑誌はこの2冊。

三重県のローカル季刊誌「NAGI」の2020年冬号の特集は「ローカルスーパー」。北海道だったら、ラルズとか、ラッキーとか、ハセガワとか、フクハラみたいなチェーン店だけじゃなくて、そこにしかない一店もののスーパーも取り上げて、どんな個性があるのかをレポートしているのです。いい特集だなぁ。
石垣島の「月刊やいま」12月号の特集は「石垣島の登り窯」。薪を使わない電気窯やガス窯が主流で、薪を積んでいても穴窯だったりする時代に、あえて登り窯の特集ってのが、これまたいいねぇ。雑誌を作っているスモール出版社はみんな頑張ってるんだね。
ちなみにフリースタイルは本体888円。NAGIは本体654円、月刊やいまは本体450円。これまた、みんな頑張っているわけで、おいらも、この土俵でまた闘いたいと切望しているのです。誰か一緒に本を作りたいという若者はいないのかいな。
最後に動画を1本。飛行機です。ナイトフライトで新千歳空港に到着して駐機場に着くまでのJAL機からの窓景なり。しばらく飛行機に乗ってないなぁというあんたに贈ります。んじゃね。バイビー。