069:北海道の温泉の写真集ができたぞよ!!

ども。あざらしです。みんな生きてますか? 自由ですか? そうかい。それは何より。まずは心の生存確認からしないとだめな時代だからね。
じゃじゃーん!! 出ます。出ました。何がって、新刊さ。今年の元旦からつくり始めた本が、やっと刷り上ってきたのだよ。題して「ほっこり温泉北海道」。日和った書名だってかい。そう思われても全然OK。実際そうだからね。もっとトゲのある、毒のある、エッヂのきいた書名にしようといろいろひねり回してもみたけど、ほっこりという手垢のついた言葉を試しに翻訳ソフトに打ってみたら、英語だとa smile、繁体語だと微笑と出たのだよ。悪くないと思った次第。
ほら、こんな時代でしょ。黙食だの黙浴だのがスタンダードになっちまったので、共同浴場の小さな湯舟におじちゃんもおばちゃんもぎゅっと入って笑っている温泉写真を中心に据えた温泉写真集にしたいと思ったんだ。ガイドブックじゃなくて写真集だったら、もうなくなってしまった大好きな温泉の写真もいっぱい載せられるからね。
無人風呂のお手軽写真じゃなくて、男湯に入浴中の常連さんたちに頭を下げて少しだけよけてもらって、場合によっては温泉モデルと一緒に写ってもらうという苦労をして、汗をかいて撮影した温泉写真の写真集。ありそうでなかったでしょ。もちろん解説文入り。最新の料金データ入り。
サイズは175mm×175mmの正方形でオールカラー140page。見開きの写真がきちんと見えるようにパカッと開ける特殊な製本だ。カバーをはずしたら出てくるもう隠れた表紙だって特色印刷のニス塗りという具合にこだわってつくったので価格は本体1600円。税込みだと1760円。高いってかい。確かに、いい旅と比べたら倍近いけど、写真集の中ではお買い得なのだよ。そこは騙されておくれ。
作っている時は売れる気がして仕方なかったんだけど、発売直前の今はどんよりブルーなり。売れる気が全然しなくなっている。ふう。あっという間に初版を売り切って、その利益でひとり社員を雇って海豹舎をなんとかしようと企んでいたけど、今は、ひとり分の一か月分の賃金も稼げない気がして仕方ないよ。はぁ。まいったな。みんなの義侠心だけが頼りさ。全国の有名書店と、このサイト内の「いい旅書房」にて発売中なのでよろしくね。アデュー、アデュー。