●こんにちは。先週観てきた「ヘレディタリー継承4DX」がすごく怖かったchisaです。お客さんはわたしを入れて5人くらいで、前後左右、他のお客さんが全くいない貸しきり気分で見たという事もあって、すごい没入感で、ちょっとした物音にびくびくしながら見ていました。でも4DX独特の座席の揺れや霧(うっすらと消毒液の匂いがしました)はこの映画ではいらないかなぁ。でも大好きなオープニングの、ミニチュアで作られた部屋なのか、現実なのかよくわからなくなるシーンを大きな画面で見ることができて良かったです。
●今週はキラーメイズを見ました。実は2018年にプラザ2.5で行われた「シッチェス映画祭ファンタスティックセレクションオールナイト」の2日目で一度見たのですが、初めてのオールナイトという事と、夕方に上映された「怪怪怪怪物!」(これも大好き)も見ていたせいか途中で力尽きてしまい、寝落ちしてしまったのです。4月のOSOREZONEの配信の中にキラーメイズがあり、やった!という事で鑑賞しました💛
●ストーリーはアパートの一室に作られた段ボール製の迷路の中から脱出するお話。ゆる~いホラーコメディです。
●うだつの上がらない芸術家デイヴは彼女の留守中に3日間かけてリビングに段ボール製の迷宮を作りますが、中で遭難してしまいます。アパートに帰ってきた彼女のアニーが見たものはリビングに散らばる折り鶴と、段ボールで作られた迷宮(と言っても大小の段ボールを雑に並べたり積み重ねたりしたもの)。中からは助けを求めるデイヴの声が。困ったアニーはデイヴの親友のレナードに助けを求める事にします。駆け付けるレナード…と知人の映像作家のハリーとそのスタッフたち、友人の陽気なぽっちゃり女性と中年のナードの男性。通りすがりのフランス人の観光客カップルに「俺は段ボールには詳しい!」というホームレス。何故!?
●ハリーはデイヴを題材にドキュメンタリーを撮り始め、観光客カップルはピザをデリバリーして、ホームパーティのような大騒ぎ。楽しそうです。アニーとレナードはデイヴを救おうと迷宮に足を踏み入れます。ついでにリビングでわいわいしていた友人たちもノリノリでついていきます。
●迷宮の中は外見から想像つかないほど広々としていて、たくさんの部屋が連なっています。なんだかドラえもんの道具にこういうのがありそう。部屋の一つに入るとそこは大量の紙屑で床が埋め尽くされ、奥には段ボールで出来た大きな顔があります。ハリーたちが大喜びで撮影をしていると、部屋の中にいた大きな折り鶴が彼らに攻撃を始めます。同時に扉は閉ざされ、大きな顔の口からは呼吸をするように風と共にカラフルな紙屑が吹きだされています。この顔がちょっととぼけたような表情でかわいらしいです。慌てた彼らは「ここから逃げよう!」と大きな顔の口に飛び込み部屋を脱出します。どうやら迷宮はアニーたち侵入者に悪意があるようです。
●迷路を壊してでも脱出したいアニーたちと、迷路をどうしても完成させたいデイヴと、ドキュメンタリー番組の撮影を続けたいハリーたちの探索は続きます。そしてデイヴは気付くのです。彼が作った覚えのない部屋がある事、勝手に迷宮が大きくなっている事に。迷宮を守る(?)ミノタウルスも唐突に登場し、危険が迫る中、ついにデイヴはある事を決断します…。
●学校の文化祭で作ったお化け屋敷のような、手作りの迷宮が楽しい💛トランプの部屋や迷路がある部屋、だまし絵みたいになっている部屋に鍵盤が連なる廊下、ある場所を通ると主人公たちが紙製の人形になったり戻ったりと見ていて飽きないです。なんだか不思議の国のアリスみたい。ブービートラップを踏んでしまった時も流血はなく、血の代わりに赤やピンクの紙テープが飛び散ります。もちろんトラップも段ボール製。トラップが起動する場面では段ボール製の歯車がカチャカチャと動き楽しいです。登場人物たちの会話もどこかとぼけていて、深刻な筈の場面でもどこかのんびりしています。最近ニュースを見る度、ネットニュースの通知を見る度に不安な気持ちになり少し疲れていたので、このゆるい感じが心地良く感じました。ココアやお酒をのんびり飲みながら見るのにぴったりな映画です💛
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