030:コスプレ大好きchisaの映画日記その19・・・ワニワニパニック!スポ根映画の「クロール・狂暴領域」

こんにちは。毎日1話見ているストレンジャーシングスがシーズン2に突入したCHISAです。最初見た印象はキングの「IT」(ラストのしょぼいモンスターも含めてティム・カリーのやつの方が好きです)だったのですが、回を追うごとに、どんどん大人たちもかっこよくなってくる。決して人格者ではなくって、むしろ子供じみていたり、一見ダメ人間であるけれど、主人公たちを尊重しながらも大人として守っているのが良いなぁ。
ほかに今週見たのは、マチューアマルリック目当てに借りた「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」でした。冴えない中年男が市民プールのシンクロナイスドスイミングの男性チームに入る話…というと中年版ウォーターボーイズみたいですが、主人公は鬱で職をなくし、チームメイトのくたびれたおじさんたちもそれぞれ問題や孤独を抱えていて、意外と重苦しい場面が多かったです。サブタイトルはさいあく……好みではなかったし、重い話は得意じゃないけれど、コメディっぽい場面は楽しかったし、見た後の気持ちはすっきりするような内容だったので見て良かった。何よりマチュー・アマルリックを沢山見れて満足💛
数年前に「毛皮のヴィーナス」を見てから大注目の彼。小動物のようにぎょろりとした大きな目に少し緩んだ口元、背丈は少し小さいのに手足は大きいのがアンバランスで素敵。若い頃の作品はきれいな顔立ちの青年だなぁという印象だけれど、現在の隙がある、少し崩れた感じの方が断然色っぽいです。黒沢清監督の「ダゲレオタイプの女」にも出演しているので見たいなぁ。
さて前置きが長くなりましたが、今回紹介するのは、まだまだ夏だ!という事でワニワニパニック!スポ根映画の「クロール・狂暴領域」です。製作は「スパイダーマン」「死霊のはらわた」のサム・ライミ、監督は「ハイテンション」「ピラニア3D」のアレクサンドル・アジャ。公開は2019年。札幌ファクトリーで公開当時に見て以来の鑑賞です。
舞台はアメリカのフロリダ州で主人公は競泳選手の大学生ヘイリー。両親の離婚で疎遠になっていた父親の家が、カテゴリー5の巨大ハリケーンの暴風域に入っているのに連絡が取れなくなってしまいます。彼女は暴風雨の中、父親が住んでいる家に車で向かいます。そこで彼女が見たものは、浸水している地下室で怪我を負い身動きがとれなくなった父親でした。慌てて父親を運びだそうとする彼女に迫るのは…!!
という事でワニさんです。怖いけれど、模様がキレイで、美味しくって意外とかわいいワニさんです💛水面を激しく叩くうるさいくらいの雨音と暴風、地下室にどんどん流れ込む水と、暴れまわるワニに容赦なく追い詰められます。ワニさんの攻撃も怖いというか痛そう!ヒロインの苦痛に漏らす声も生々しくてドキドキします。後はヒロインが逃げるだけではなくしっかり戦うというのも好き。水泳のコーチだった父親も冷静に彼女に指示を出して、力を合わせて切り抜ける感じが良いですね。
ただ少し残念だったのが、前回見た時から1年しかたっていないので、ドキドキが初見の時より薄かった事です。「ハイテンション」もそうだけれど、記憶を消してもう一回見たい!まっさらな気持ちでもう一回追い詰められたいと思う映画でした。87分と気軽に観れる尺なので、静かな夜中に一人で見てください💛