●こんにちは、怖すぎて夜更けに「呪怨:呪いの家」(Netflixのドラマ)を見られなかったchisaです。積み重なる悪意や憎しみ、80~90年にあった凄惨な事件を思い起こさせるような出来事がすべて怖い。怪異ももちろん怖いけれど、狂気が、感情が怖い。じっとりと肌にまとわりつくような恐怖がもう好き💛
●ちなみに大石圭が書いた呪怨の最初のノベライズは、もうみっしりと…みっしりと憎悪や行き過ぎた愛情や恐怖で隙間なく埋められているようで、読み進めるのも途中でやめるのも怖くて、泣きそうになりながらも一気に読みました。カバーを見るのも怖くなって、表紙を裏返した状態で今でも本棚の奥深くに眠っています。この「見るのも手放すのも怖いから表紙が見えない作戦」をしている本は他にも平山夢明の「東京伝説」のどれかと(巻数を確かめるのも怖い!)「異常快楽殺人」、あとはホラー漫画アンソロジーの「HOLLY」があります。何かの拍子に手に取ってしまうと、うわぁぁぁぁ!と思いつつ、ついつい読んでしまいます💛
●というわけで今週見たのは、エイリアン祭りのラスト「エイリアンコヴェナント」2017年公開、監督はプロメテウスに引続きリドリー・スコットです。
●舞台はプロメテウスの10年後。冷凍睡眠された2000以上の人々と胎芽、アンドロイドのウォルター(プロメテウスのデヴィットと一人ふた役です)を乗せた入植船「コヴェナント号」は惑星オリガエ6を目指していましたが、突発的に発生したフレアによる事故によって数名の入植者と船長が亡くなります。彼のパートナーであり移住計画の責任者であるダニエルズたちは悲嘆にくれながらも船の復旧作業を始めます。そんな中、乗組員テネシーが不思議な音を拾います。ヘルメットに残された受信記録を分析すると「カントリーロード」のメロディのような信号が。信号の発信元である惑星を調べたところ、どうやら環境が良い、人の棲める惑星の様です。「オリガエ6」よりもはるかに近く条件も良いため、急遽目的地が変更となり、ダニエルズ、ウォルターをはじめとする11人の乗組員は調査隊を組み、着陸船で惑星に降り立つのです。
●信号の発信元を探るダニエルズたちとは別行動で調査をしていた生物学者のカリンとレドワードはある違和感を感じます。豊富な緑と水、自生している小麦と住み着くには十分な環境の中、植物以外の生物の気配が全くないのです。黒い茸のような植物から飛んだ胞子がレドワードの体内に入り込み、彼の身体に異変が生じます。苦しむレドワードと共に、なんとか着陸船に帰り着いたカリンは無線を聞いて待ち構えていた乗組員のファリスと共に医務室へ。レドワードの皮膚の下で蠢く何かを見たファリスは彼の吐血をすでに浴びていたカレンを救護室に閉じ込めてしまいます。まるでダンスを踊っているかのように激しく痙攣するレドワード、彼の背中を突き破って出てきたのはネオモーフ(ちっこいエイリアン)でした。
●そして宇宙船の中でレドワード同様に胞子を吸い込んでしまった乗組員を抱えて船へと戻るダニエルズたちが見たものは、爆発し炎に包まれる着陸艇。呆然とする彼女たちに襲い掛かる2体のネオモーフ。絶対絶命の状況の中、閃光段を放ちダニエルズ達を救ったのはケープを深くかぶった謎の人物でした。
●今回は「コヴェナント号」の乗組員が主役と思いきや…前作「プロメテウス」のアンドロイド、デヴィットの「生物創造大作戦!」でした。プロメテウスから10年、先住の異星人たちが残した遺跡で行われた、おぞましくも美しい研究の数々、そして前作のヒロイン、エリザベス・ショウに対する歪んだ愛情。同じ姿をしているけれど性格はまったく違う、コヴェナント号のアンドロイドのウォルターとの絡みもどこか性的です。一人二役の美しいキスシーンなんて最高。
●いかなる創造も許されない筈の、彼が取った行動は、許されるものではないけれど惹かれてしまいます。特にラストの表情なんて最高です。ぞくぞくする。彼とは対照的に、コヴェナント号の乗組員の行動の数々があまりにも愚かだったからかもしれません。もうなんか愚かだけれど愛おしいじゃなくて、ただ愚か。特に2000人の入植民たちを危険に晒しながらも惑星に近づこうとしたパイロットは酷い「愛する仲間を救うため」的な状況でもこれはない!とイライラしました。もー!
●という事で1~4にプロメテウスに、今回のコヴェナントと、ひとりエイリアン祭でした。楽しかった💛
●最初の作品は別格で好きだけれど、ビッグチャップが別格で恰好良いと思うけれど、シリーズはどれも全部好きです。次回はぐぐっとスケールを小さく、俺たちの団地を異星人から守れ!!な映画の「アタック・ザ・ブロック」を見ようかなと思います。
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