012:コスプレ大好きちさの映画日記その2・・・デス・プルーフinグラインドハウス

こんにちは。「アントラム~史上最も呪われた映画」という映画が、北海道でも上映される事になって嬉しいちさです。初上映中に火災が発生し56人の犠牲者が出たり、上映を企画されていた映画祭の関係者が次々と謎の死を遂げたりと、呪われた映画として40年も封印されていた「アントラム」を調査したドキュメンタリー映画が14日から公開されるのです!
ただ、北海道の上映は旭川か新千歳空港…。仕事帰りには行けなさそうなので、来週末にでも行こうと思います。いわくつきの映画…見たらどうなっちゃうんだろう。今からドキドキです💛
 先週は「パラサイト~半地下の家族」とちょっと重たい映画だったので、今回は頭をからっぽにして楽しめる「デス・プルーフinグラインドハウス」を見ました。
「グラインドハウス」とはB級映画を2~3本だてて上映する映画館の総称で、かつてはアメリカの繁華街の映画館では一晩中上映していたそうです。楽しそう!
ちさは入替制の映画館しか知らないので羨ましいです!
当時を再現すべくクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスが競作した映画「デス・プルーフ」「プラネットテラー」と、「マーダーライドショー」のロブ・ゾンブや「ホステル」のイーライ・ロスなどが作る実在しない映画の予告編5編によって構成されています。フェイク予告編の「マチェーテ」という作品が実際に映画化されていたりします。「プラネット・テラー」もいいけれど、「デス・プルーフ」は特に大好き!
ストーリは「変態シリアルキラーのスタントマンが、車マニアの女の子たちに返り討ちにされる話」です。まず前半しばらくは、セックスとお酒とラップダンスが好きなDJ、ジャングル・ジュリアと友だちのバッドガールたちが車でとりとめのない話に興じたり(「私のケツは男の歯型でいっぱいだよ」という素敵なセリフも飛び出します!言ってみたい!)テキサス・チリ・パーラーというBARで飲んだり踊ったりハッパを飲んだりするシーンが続きます。バッドガールたちはみんなセクシーで、ホットパンツからすらりと伸びた足がつやつやしています。中でもひときわ目を引いたのは「プラネット・テラー」でヒロインを演じたローズ・マッゴーワン扮するジャングル・ジュリアの昔馴染みの「パム」です。プラネット・テラーでは黒髪だったけれど、金髪のウィッグをかぶり、白い肌に黒々とした睫毛と花びらのような形の赤い唇が鮮やかです。お人形のような嘘みたいな美しさで内容そっちのけでうっとりと見つめてしまいました。
 そんな中、カート・ラッセル扮する「スタントマン・マイク」がBARにやってきます。印象に残っているのはマイクがカウンターで素手で豪快にナチョスを食べるシーン。油とソースまみれた指はてらてらと汚れていて美味しそうです💛
バッドガールたちがマイクにナンパをされたり、ジャングル・ジュリアがマイクに向かってラップダンス(男の人の膝の上に乗って、くねくねと腰を動かすダンス)をするシーンを経た後、マイクはパムを車で送っていくことになります。
 車はボンネットに髑髏マークがついている、カースタント用の耐死仕様(デス・プルーフ)。運転席と助手席の間に仕切りがあるのを、パムが不審に思ったあたりからどんどん不穏な空気になっていきます。車が走りだすとマイクは態度を豹変させ、車をめちゃくちゃに暴走させます。実は「運転席だけ」耐死仕様だった車の助手席で頭を打ち付けてパムは死んでしまいます。金髪に血の色の赤が良く映えます。
 そこからが最初のクライマックス。パムと別れたバッドガールたち4人は深夜のドライブを楽しんでいます。田舎道を走る車の窓から真っ赤なペティギュアが塗られた脚をのぞかせています。彼女たちをマイクの車は追い抜き、少し離れた所で彼女たちを待ち構えます。そして、彼女たちに向かって猛スピードで車を発進させるのです。ここのシーンがドキドキして大好きです。大音量の音楽の中、訪れる運命を知らずにおしゃべりする4人と、恐怖と恍惚が混じった何とも言えない表情で彼女たちを待ち構えるマイク。そして興奮が最高潮になった瞬間に踏まれるアクセル。衝突した瞬間、美女4人は同時に逝き、命懸けの自慰行為を行いながらもマイクは耐死仕様の車によって重傷を負いながらも命を取り留めます。
 そこから14か月の月日が流れ、復活したマイクは、再び次の犠牲者を見つけます。スタントウーマンのキム、メイク係のアバナシー、女優のリーと、この映画のヒロインであるスタントウーマンのゾーイ。ゾーイ・ベルは「キル・ビル」でユマ・サーマンのスタントをしていた、本物のスタントマンでです。役名も同じです。決して美人ではないのですが、笑うと顔がくしゃっとなってとってもかわいいです。大好き💛
タイミングよく休暇が重なった彼女たち4人はテネシーの田舎に旅行に来ています。車の中やダイナーで取り留めのない話をしているシーンがまたかわいい。よく笑って、よく食べて、よくしゃべります。少し離れた所から、彼女たちを少し首をかしげるようにして、ねっとりと観察しているカートラッセルも素敵です。
 そんな中、スタントマンのゾーイ・ベルが1970年型のダッチ・チャレンジャーに乗る話を持ち掛けます。中古車で白のダッチの売り出しをしているので、試乗して「シップ・マスト」をやりたいというのです。
 首尾良く田舎道での試乗にこぎつけ、車の屋根に渡した命綱のベルトを掴み、車のボンネットに寝そべる「シップ・マスト」を始めます。猛スピードで走る車のボンネットの上のゾーイは大はしゃぎです。もちろんノンスタント。かっこいいです!
そんな中、車に乗ったマイクが登場。ボンネットにゾーイが寝そべったまま走り続ける彼女たちの車に、執拗にぶつかってきます。壮絶なカーチェイスの果てに、ゾーイたちの車は草むらに突っ込み、マイクの車はスピンをして止まります。
 マイクは大笑いしながら車から降り、晴れやかに「楽しかった!あばよ!」と言い放った瞬間・・・、ここから先で、思わず、いえーい!!とガッツポーズをしてしまう展開なのですがここでは伏せておきますね。
 エロスと、どきどきするスラッシャーと、爽快な反撃と、もう本能のおもむくままです。やりたい放題に楽しめます💛
ちなみにダイエットをしている時やちょっと酔っている時は前半のラップダンスのシーンでは、椅子にカートラッセルが座っているのを想像しながら「エアラップダンス」をするのがおススメです。人にはとても見せられませんが、いい運動になりますし気分はホットパンツの美女になれますよ💛