●このコロナ禍でせっかく新調したザラメ雪用のスキーシールも未開封のまま、じっと外出を自粛して、非常事態宣言解除後の6月以降も極力人と会わないようなマイナーな山、沢、渓流、温泉、散策地をふらつく尾崎夫です。
●非常事態宣言解除後の6月早々。とんでもない目にあった温泉入浴施設もありました。あえて名前も写真も出しませんが『コロナ対策の為少し多めに消毒剤を湯に入れています。』の張り紙が貼ってあり、元々正しい温泉でないい事は知っていましたが直ぐに風呂に入りたい状況であったため入浴。塩素の予想は、してましたけど・・・激烈塩素湯過ぎて夫婦共々両目の毛細血管が切れるわ(治るのに4~5日)、頭痛になるわ(治るのに半日) の予想をはるかに超える今までに経験した事のない、イヤこれからも経験できない湯を堪能することができました。オーナーもコロナが怖いし、消毒の加減が分んなかったんだろーなー。まあしょうがない。
●こんなコロナ禍の受難はいいとして、今年の暑さを避け、涼を求めて訪れた初訪の散策地を1つご紹介。皆さんナキウサギって知ってますよね。実際見た事ある人も、鳴き声だけ聞いたことがある人も、写真で見たことがある人も居ると思いますが、そのナキウサギが初めて捕まって世に学術的に知れ渡ることになった置戸町にある春日風穴ってマイナーな散策地(片道1.7KMぐらい)に行ってみました。
●入口の入林ポストに記帳して歩きやすい封鎖林道をたらたら登ります。記帳された名簿で確認すると今年になってから自分も含めて5組しか訪問者がいません。クマも出る様なので自分の存在を知らせるべく嫁と大きめな声でお喋りしながら迷うことない林道歩き。よく山に入ってる人だとすぐに気が付く獣道と爪痕が違う意味で涼をもたらしてくれます。
●道中[火事の焼跡に植林したカラマツの根がかじられるんで何の動物がこんなものかじるんだ〜で仕掛けられた鼠捕りに捕まったのが発見のきっかけだ]とか[捕まる前から《ゴンボネズミ》の名前で地元の人は知っていたとか[牛蒡尻(ごぼうじり=シッポの短かい意味)の省略と訛りでゴンボネズミの呼び名説]等々、嫁のガイド話を聞きながら30分ぐらい歩くと詳しい案内看板が出て来ます。
●案内板に貼り紙が貼ってあるんですが雨で溶けた文字は掛り木立ち入り禁止と読めます。ハァ〜? 30分歩いて来てからの立入禁止ってまさかでしょ! だったら入林ポストの時点で書いてよね。案内看板以降は一般的な登山道みたいな道が見えてます。斜面に横たわる掛かり木の方向に注意しながらちょっとだけ進むと、明らかに温度と景色が変わります。ヒンヤリとした苔の斜面にある多くの隙間から
冷気が出てくるのが分かります。 この辺りからが風穴地帯の様です。
●この涼しい天然冷蔵環境を利用したという種子の保存小屋が出て来ました。周辺の風穴を覗くと7月だというのに、氷塊が詰まってるじゃないですか。GPSで確認しましたが、標高500m程度ですが、この辺りでも永久凍土がもしかしたらあるんじゃないかと思えるほどです。
●そこからさらに少し進むと急に開けたスケールのあるガレ場に行きつきました。ナキウサギがいかにも好みそうな環境ですね。ここまで案内看板から15分程なので片道45分程の散策で不思議珍風景&自然が楽しめたマイナーなのが勿体ない場所でした。(因みにナキウサギは見れませんでした)
●場所は仁居常呂川に沿った舗装道路→途中から砂利道1kmぐらいの春日地区で辿り着きます。