●島が好きだ。週末離島をライフワークにしたいくらい。いままで離島をたくさん旅してきました。今年は舳倉島と青ヶ島リベンジが目標です。
●神社が好きだ。新しい現場が始まるとその土地の氏神様にご挨拶を欠かしません。
初詣と神宮祭は商売人にとっては大切な大切な年中行事です。
●そして宝くじが好きだ。毎回ジャンボで買うのは連番10枚バラ10枚。別に当たらなくてもいいんです。6000円で夢を見ることが楽しくて。旅先でジャンボ発売中のノボリを見るとついつい買ってしまいます。自分の中では「旅クジ」と呼んでんだけどね。
●そんなフジイのある島旅の話しです。
●年に数回仕事で訪れる福岡。ふにゃふにゃのコシのないうどんがお気に入り。空港から地下鉄2駅で博多なんだけど、時間があればそのまま唐津まで行ってしまいます。佐賀県唐津市。唐津くんち、唐津焼き、ツガニに温泉。街もとっても楽しいけれど、タクシーでまっすぐ向かうのは唐津城そばの宝当桟橋。ここから小さい船で約10分「高島」に渡ります。
●生活路線の船内では地元のおばちゃんが話しかけてきます。
「札幌からわざわざ来たの?」
「宝くじのお詣りかい?」
「当たるといいね」
「海の幸も食べていきなよ」
●高島は小さな小さな漁業の島。そしてここは宝くじファンの聖地、宝当神社があるのです。細い路地をクネクネ抜けて、まずは島の氏神様塩谷神社をお詣り。旅の安全と皆が健やかでありますように。振り返るとこじんまりした島の街並みがいい感じ。クルマも通らないからすべてが路地裏的な生活道路。そして猫、猫、猫。たまらん。
●小さな商店では福猫が手を合わせて一所懸命お祈りしてくれます。おりゃー当たれ当たれナムナムナムナム。宝当袋に宝くじ入れとくと当たるよっておばちゃん商売上手。お守りとかおみくじとか露店のたこ焼きとか、子供だましとか言っちゃいけない。寅さんも言ってるけど、わかっててお金使うのもお楽しみなんだから。
●それから向かうのは宝くじ当選ご利益で有名な宝当神社。ほらほら、宝に当たる神社でしょ。二礼二拝一礼。宝くじに当たっちゃいますように !
●島と神社と宝くじ。それはもうオレにピッタリの場所なのです。
「おいおい札幌から佐賀の離島まで行って宝くじの神頼みかよ」
いいんだよ。遊びってそんなもんなんだよ。そして島の宝くじ売り場「宝当の館」で連番10枚バラ10枚を買って帰るのです。
●最後に帰りの船の時間まで宝当お休み処で腹ごしらえ。島料理は例外なく安くて美味いけど、赤ウニ、サザエ、平たいスミイカ、まあウマいのなんの。海に来たら海の物。あたりまえだけど最高さ。これだけでもここにきてよかったなと心底思うのでありました。
●初めて高島で買ってきた年末ジャンボ宝くじ。連番10枚バラ10枚の当選番号を見てみると、なんと! 両方から下3ケタ918の1万円が 当たってんじゃないの!
これはなかなかない奇跡。宝当神社さんありがとうございます!精進します。てんで向かった売り場でたまたま売っていたのは初夢宝くじ。せっかくだからまた10枚買ってみると、またまた1万円の大当たり! 30枚で3万円を連続ゲットしたのでありました!
●そりゃ何百万何千万じゃないけれどさ、30枚で連続3万円当たりってそうそうないことじゃない。オレごときにはちょうどいい当たり具合なんだよきっと。1億円とか当たっちゃったら人生おかしくなるぞってことなんだよきっと。でもそれ以来一万円がポコポコ当たるようになったし、お礼参りを理由に島旅が増えたことが何よりも嬉しいご利益なのであります。
●「また来いよ」きっと宝当神社の神様が呼んでくれている。だから行きます、また高島に。そうしてまたフジイはせっせと道草に精を出すのであります。だってしょうがないもんね。うん、しょうがないわ。
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