005:東鹿越駅〈根室本線〉49秒

根室本線のうち廃止が濃厚なのが、富良野駅から新得駅までの81.7km区間だ。
この区間には11か所の駅と5か所の信号所がある。廃止予定駅は富良野駅と新得駅を除く9駅となる。うち、明治35年(1902年)に開業して映画「ぽっぽや」の舞台となった幾寅駅や、それよりも1年早い明治34年(1901年)に開業した落合駅などは台風被害による復旧が見込めないまま、バス代替運転中のまま(要するに汽車が走らないまま)での廃止が濃厚となっている。落合駅の跨線橋は登れないように板でふさがれているからね。寂しい限りさ。
鈴木新知事による根室本線廃止カウントダウン区間のうち、現在、汽車で乗降できる駅は布部駅、山部駅、下金山駅、金山駅、東鹿越の5駅だけなので、先日、駅舎を訪ねつつ、汽車に乗ってきたのです。下金山駅前の家のおばちゃんと仲良くなったりして楽しかったぞよ。一番開けている山部駅周辺も満喫したしね。
今回の動画は現在終点になっている東鹿越駅だ。12:00に到着したキハ40は9分後には富良野に向かって折り返すので、その折り返し出発シーンを駅の裏手の土手の上から撮影した映像なり。
東鹿越駅の駅舎と、その向こうにはまだ薄氷が解けていない金山湖が一望できる。キハ40が走り出す時のエンジン音もいい感じでしょ。あと、東鹿越駅構内のレールの多さにもぶったまげた。島式ホームの駅舎側に1番ホーム、手前に2番ホームがあるだけだと思ったら、2番ホーム側に5本もレールがあるのだよ。一部引上線も残っている。これらは日鉄鉱業専用線の名残なんだね。幾寅側には本線とつながっていない引上線も残っているぞ。