004:日高本線の現状

日高本線の日高門別駅から新冠駅までの7駅を巡ってきたんよ。
日高門別駅は食堂が一軒頑張っているし、スナックもあるし、豊郷駅はホームからの風景が最高だし(牧場と海が一望できるホームはほかにないでしょ!!)、厚賀駅はアーチ窓のついた木造駅舎がたまらなくいいし、大狩部駅は探しに探した末にたどり着いた秘境駅だし(駅舎には駅名さえ書かれていなくて床は砂利敷きだったもんね)、節婦駅は元気な駅前商店が頑張っていたし、新冠駅も近隣住民の憩いの場として愛されていたし、どの駅も「もう二度と鉄道が止まらない駅」には思えなかったよ。
橋を直すのに5億円かかると聞いて、地元の反対運動が一気に下火になったみたいだけどさ、安倍政権が原発愚策のツケとして除染費用として費やしている数千億円(除染している下請け会社の役員報酬だけで100億円を超えているって、すげーな。おれたち庶民とは金銭感覚が違いすぎるぞ)のうちのほんの1%、いや0.5%で日高本線は完全復旧させてそのあと何十年も存続させられるんちゃうの?
だいたい赤字がけしからんという理由で鉄道を廃止するのなら、JR北海道でダントツ一番の赤字路線である北海道新幹線を真っ先に廃止せんとだめでしょ。北海道新幹線の1年分の赤字額で日高本線と根室本線を復旧させて、さらに長期にわたっていくつもの路線を存続できるんよ。北海道新幹線のたった一年分の赤字額が廃止予定路線の赤字とは桁違いに巨額だって知ってた?
と、おいらがいくら吠えたところで、賢明な北海道民の皆さんは「巨額な赤字の北海道新幹線は推進するけど、それと比べたら微々たる赤字の地方路線は積極的に廃止する方の知事」を選んだんだから、きっと、誰の賛同も得られない意見なんだろうね。いいよ、村八分でも炎上でも好きにすればいいさ。少数派でいることを恐れずに一匹狼で突き進むとするよ。
おれはトンネルと壁だらけで景色もへったくれもない北海道新幹線よりも太平洋べりやサラブレット牧場の中をとことこ走る日高本線に乗りたいと心から思うし、観光資源として将来性があるのは後者であると確信している。ただ、それだけなんだ。あんたと意見が違っていたとしても大丈夫。おいらの古い友人たちはみんな新幹線も原発も推進派だけど友情は変わらずに40年以上続いているからね。お互いに相手の意見を全否定しないこと。同じ意見のイヤな野郎よりも、違う意見のいいヤツの方がずっと好きだよ、おれ、おいら。