042:コーラルウエイって確かサンゴ礁のことだよね

今はもうなくなってしまったけど、いつの日か定期刊行の旅雑誌を出してみたい、という野望がわりと最近まであった。今は編集スタッフもいないし、事務所すらないけど、ちゃんと事務所を構えて、編集部などという看板を掲げて、スタッフを2人か3人雇って、いわゆる世間一般の人がイメージするようなちゃんとした出版社をやってみたいという野望があったことはあったんだけど、今はもうない。いいものができる気もしないし儲かる気もしないからね。そもそも、毎日事務所に通うのが嫌で気ままに生きているわけだから、自分の首を絞めるような生活は想像しただけでも胃が痛くなるよ。根本的に人と関わりながら生きていくのが向いていないらしい。
とはいっても、定期刊行物を出したいという野望は完全には消え去らない。こう見えても若き日は定期刊行物の最前線でやっていたので、あの締め切り間際のアドレナリン出しまくりの日々が懐かしくもあるようだ。でも、あれだね。月刊誌は死んでもいやだね。となると、隔月刊か、季刊か。季刊はだめだな。吉田保の「フリースタイル」を見てもわかるけど、簡単に発行ペースがだらしなくなって、季刊と言いつつも年に3冊とか2冊になりそうだもんね。どうせなら、隔月刊か。隔月刊の見本はなんだろうと考えたら、あったよ、ありましたよ。日本トランスオーシャンの機内誌「コーラルウエイ」。おいらは定期購読しているので、この雑誌、かれこれ20年ほどかかさずに読んでいるのだけど、面白いんだよなぁ。

たとえば、今年の1/2月号は紅型の特集。JTAのJクラスのシートに紅型のヘッドレストカバーが導入されたこととの連動企画なんだけど、紅型アーティストの紹介や、紅型で作られた可愛いグッズやそれらを購入できるショップの紹介など、カラー12pageの特集のなかで実用性と読み物のバランスが実にいいんだ。第2特集の与那国島の在来馬(カラー5page)も、黒島のアーサのかきあげを取り上げたトラネコボンボンの島ごはんも、久高島のカラー4page特集もどれもいい。やるなぁ。
3/4月号はもっとやられたよ。表紙はちょっとつまらない空手の写真だけど、第2特集の「沖縄はホテル王国」(カラー6page)のレイアウトとイラストのよさにはおいらノックダウンさ。しかもすごいぞ。長野亮之介という人、文も絵も両方書いているんだ。いいねぇ。こういう人選の良さもコーラルウエイ編集部の目利き具合が感じられてぐっとくるのです。みんなも沖縄に行く時はJTAを利用して、機内誌を見てみてね。いいよ。

おまけの動画を一本。今月の1日、部屋の中からお手軽に撮影した我が家の庭に遊びにきているスズメたちの動画ね。多い時は30羽ぐらい来て、にぎやかなのなんのって。画面手前のキンカンとか松の木は家の中です。聞こえている鳥の声も家の中の文鳥です。庭の木に吊り下げたエサ台と、窓の高さまで積もったまま溶けていない雪の上でエサを食べているわけで、例によって窓が汚いのは許しておくれ。