010:苫小牧駅~苫小牧貨物駅〈日高本線〉2分05秒

今回は日高本線の旅です。といっても、鵡川駅~様似駅の区間、駅数にすると24駅の区間は復旧することもなく廃線という、ラストランさえできない哀しすぎる最期を迎える運命なので(そういうことを平気でしてしまう知事が選ばれたからね)、おいらたちが乗れる区間は苫小牧駅~鵡川駅までの30.3km、乗車時間30分の区間だけなのですな。
そんなわけで、10:20苫小牧駅発鵡川駅行きの普通列車に乗ったんだけどさ、まずは苫小牧駅で感激しちゃった。1番ホーム(構内に9本あるレールのうちの3本目)に停車している日高本線のキハ40(もちろん一両編成)のほかにも、一両編成のキハ40が2両と、札幌行きの特急が停車しているんよ。さすが、日高本線室蘭本線、さらには王子製紙専用線JR貨物が行きかうターミナル駅。JR北海道の苫小牧運転所もあるので引き込み線だらけで複雑なのがぞくぞくしちゃうよね。
苫小牧駅の次は勇払駅なんだけど、鉄道ファンにはたまらないのは、勇払駅の手前にあるJR貨物の苫小牧貨物駅1だ。正面の窓から眺めると、進行方向に向かって、左に2本のレールが見える。これは室蘭本線の上下それぞれ。日高本線は左から3本目で、苫小牧貨物駅の手前で、右に分岐した貨物専用線はさらに複雑に分岐して、貨物着発、仕訳、突込あわせて13本のレールが走っているんよ。
次の見どころは苫小牧貨物駅2を過ぎるとすぐ、沼ノ端駅に向かう室蘭本線の2本が直進する中、勇払駅に向かう日高本線は右カーブをして、室蘭本線と離れていくところなんだけど、失敗したよ。その前に動画撮影をやめてしまったよ。しかも、手持ちなのにズームで拡大しているので、汽車がガタンガタンと揺れる度に横にぶれているし、雨のしずくで見づらいし、そもそもキハ40の窓は小さいので見づらいし・・・ってんで、あんまりいい動画じゃないのは重々承知だけど、室蘭本線の軌道を走る貨物列車に少しずつ抜かされていくキハ40らしいへなちょこな走りを感じてくれたら満足でござります。日高本線がなくなったら二度と見られなくなる風景だね、これも。