061:おまえもかよ

ああ、おまえもかよ。と、届いた本の奥付を見る度につぶやいてしまうのは、多くの地方出版社、小出版社が印刷会社をシナノに変更しているからなんよ。シナノというのはwebで受注している格安印刷会社で、紙代や工賃が値上げし続けている昨今、その見積もりの安さは小出版社の救世主的存在となっている。なっているいるんだけど、おいらは関係ないと思っていた。すべての小出版社がそうであったように、海豹舎は多少割高でも地元の印刷会社と共に歩んでいるし、ずっとそうし続けるつもりだからだ。でも、そうとばかりも言ってられなくなってきたのです。
割高でも地元の小さな印刷会社に発注するメリットは「多少無理がきくこと」の一点だ。納期や、納品場所、在庫の保管など、「多少無理がきくこと」が魅力なので、これまで割高の部分には目をつぶってきたんだけど、高くて遅いのに無理もきかなくなってきたら事情は変わるわけで、うちも次からシナノにお願いしようかなぁ。早くて安いんだよなぁ。印刷代が安くなる分、紙や製本を妥協しなくても済むんだったら、それにこしたことないよね。今回はもう9月24日発売で動いちゃってるからどうしようもないんだけどさ。って、そうなのだよ。「函舘本線へなちょこ旅4」の発売日が9月24日で決まったのだよ。ぶひーっ。
でも、大丈夫。ホームページの「いい旅書房」で買ってくれたらもうちょっと早く届けられるので、24日まで待てない人は「いい旅書房」で買ってね。送料121円は原価そのままで1円ものっけていないので良心的でしょ。
今回も最後に脱力系の動画を2本。今回はトンボです。秘密の場所にゴロンと横になって青空とか雲を眺めていたら、トンボが手にとまったんよ。両手に6匹も。これは撮影できるかもってんで、カメラを回しながら片手を挙げたらすぐに2匹止まった決定的瞬間ね。左手で、しかもノーファインダーで撮影したのでトンボがいまいちわかりにくかったりするんだけど、毎日15分ぐらい青空を眺めながらゴロンとしてるおいらの目に見えている世界を一緒に楽しんでおくれ。