020:松浦武四郎入門の月兎舎の新刊!!

三重県というと、伊勢神宮もあるし、熊野古道もあるし、鳥羽水族館もあるし、赤福もあるし、真珠もあるし、それよりなにより北海道人にとって最大の幕末のヒーロー、松浦武四郎の生家や記念館もあるしってんで、隣接する愛知県や和歌山県とあわせるまでもなく魅力的な県なのです。なんといっても、お伊勢参りは日本の観光の原点、つまり、日本で最初に観光産業が発生して成熟した場所なので、観光の歴史が一世紀半しかない北海道は学ぶことが多いはず。というわけで、三重県のローカル雑誌を興味津々で読んでみたのです。
季刊NAGIの2019年夏、77号。定価700円。B5版ってのがいいなぁ。昔はローカルタウン誌の定番判型だったからね。特集は「平成の冒険者」、つまり、店じゃなくて人の特集。なんだけど、レストランの店主であったり、カヌーのツアー企画者であったり、芝居小屋のあるじであったりして、実用面でも活かせるし、特集とは別に小粋な飲食店などの紹介ページもあるので、三重県の旅のガイドブックとしても役立つ一冊なのだ。
77号で、おいらが感動したことが二点ある。ひとつは曜日と時間が限定してはいるけれど、編集部を「書店」として開放することにしたこと。すごいなぁ。「書店をやりたいね」という話は小さい出版社ならみんな考えることだけど、実際に始めたところが尊敬に値するよ。「できない言い訳」はなんぼでもあるからね。ブラボー。
もう一点は1年間(つまり4冊)の購読申込み者への予約特典グッズ。ロゴ入りのオリジナル軍手なんよ。しかも、センスのいいカラー軍手で、おまけにエコ製品。発想がいいよね、雑誌の予約特典に軍手だなんて。やられたーと思っちゃった。いい旅は何にしよう。やっぱ木桶かな。そもそも定期発行していないから定期予約もとれないんだけどね。
そうそう。この月兎舎が発行した松浦武四郎入門、いい旅書房にて絶賛発売中なので、松潤ファンじゃなくても是非一冊どーぞ!! あざらしも協力しているよ!!