017:春ですカラ元気です

北海道いい旅研究室の創刊20周年記念企画は忙しすぎて何ひとつやる気がないので何もやらないまま一週間が経過してしまったけど、おいらは元気です。病院で検査する度に病名が増えていくけど元気です。あんたは元気かい?
怠惰な拙が日々の激流に流されたり、踏ん張ったりしている間に、自分の右足を一歩前に進める人はちゃんといるもので、今井兄がライブをすることになったのです。そのお知らせ。
あれはおいらが19歳の時だから、今から37年前のこと。西暦だと1982年。元号だと昭和57年。なんか大昔みたいだなぁ。十代のうちに何かやろうと考えたおいらは十代のおしまいに小説の本を一冊出して、映画を一本撮ったのだよ。小説は「BROKEN CITY」というSF短編集で、4プラの維新堂という本屋さんで販売してもらったし(書店への人生初営業)、映画は「いつもポケットにROCK」という長編8mmで、北2西7辺りにあった青少年センターという格安ホールで上映したのです。
映画は札幌を舞台にしたBoy meets girlっつうの、大好きなガンアクションもカースタントもカンフーもすべて封印した(その頃は香港マフィアが出てくるアクション映画ばかり撮っていたんだ)、バンドマンとラジオDJの単純明快ラブストーリーだったので、主人公の青年はバンドマンにしようってんで、当時、札幌で活躍していたシェッタガーリアというバンド(やはり当時活躍していた山羊なんかと一緒にデパートメントシアター・アレフの舞台に出たりもしていた、と書いても誰もわからないだろうな。鈴井貴之がオーパーツの前身である劇団487パラシュートを始めた頃の話だからね)にギタリストとして在籍していたこともあるFくん(小学校の同級生というか親友だった)に出てもらうことになっていたんだけど、クランクイン直前にFくんが家出をして失踪して、連絡がとれなくなっちゃったので、困り果てたおいらが、たまたま見たライブで一目ぼれしたのが、当時、スクリュードライバーというバンドでヴォーカルをしてた今井兄こと今井理浩さんだったのです。ヒロインは小学校の同級生だった木村綾子ちゃん。彼女は実際にFMでDJをしたりしていたんだけど今は何をしているんだろ。
その後、今井兄はおいらの別の映画(「RAIN STORY」というSFラブストーリー)の主題歌を作ってくれたり(作詞はあざらしだぜ)もしたんだけど、スクリュードライバーを解散して、ドラマーの今井弟たちとr(アール)という、ちょっとおしゃれなハードロックバンドを作って頑張っていたわけで、先日のこと。その今井兄(もう50代後半)から、「6月にr(アール)のライブをやるので観に来てほしい」という連絡が来たので、おいら、「もちろん観に行くよ。ずっと音楽を続けていたなんて尊敬します」と返事を送ったら、「ずっと続けていたんじゃなくて、復活です」だって。そうか、復活か。その方がカッコイイかも。ってんで、お知らせでございます。
6月23日(日)、ベッシーホール(南4西6晴ればれビルB1F)にて「r.復活LIVE」があります。おいらも行きます。開場17:30、開演18:00。チケットは前売2000円で、ローソンチケット(Lコード11928)またはイープラスにて発売中とのこと。
とっくに50歳を過ぎたおっさんたちのライブをとっくに50歳を過ぎたおいらと一緒に楽しみませんか?