2023年10月25日発売の新刊のお知らせです

エポエポアヤポ アイヌ文学読本

という可愛い本を作りました!

どうしてアイヌ本を作ったのかと言いますと……

「こんな企画どーでしょ」「いいですね。やりましょう」なんて具合に、東京の出版社に顔を出して知り合いの編集者に雑誌の企画を提案すると、だいたい実現するのです。が、アイヌをからめたとたん、「それはうちじゃないなぁ」とか「テイストが違う」などと尻込みされる確率が100%なわけで、中でもアイヌ文学に関してはどこも扱う気がないので、おーい、こんなに面白い文学を無視するのかよー、だったら自分で出すもんね、と恥ずかしながら自分で出した次第。

アイヌ文学の素晴らしい顔ぶれたち

 アイヌ文学は大きく分けて二種類あります。知里幸恵や違星北斗などアイヌが自分たちの生き様を描いた文学と、和人がアイヌについて綴った文学。手塚治虫、星新一、小松左京、石坂啓、金田一京助らがアイヌ文学を書いているし、脇役として赤塚不二夫や黒川紀章も登場するのだから、なかなか豪華な顔ぶれでしょ。合計21作のアイヌ文学を紹介すると共に愛に生きた知里幸恵の人生も詳しく紹介しています。秘めた愛あり、差別と闘うたくましさあり、貧しさを吹き飛ばす笑いありの、深遠なるアイヌ文学の世界へようこそ!!

アイヌ語も勉強できるのです

 ブックガイドの合間に掲載しているのがイラストを添えたアイヌ語紹介です。たとえば、地球〔ウレシパモシリ〕は「互いに支え合う大地」、雪〔ウパシ〕は「神の国からかけっこをしてくる兄弟」。プレゼントにも最適な可愛い一冊です。

全国の書店と当サイト内のweb書店「いい旅書房」にて発売中!!

 道外の皆さんがお近くの書店に注文される場合は「チホウショウアツカイです」という呪文を添えてください。道内の書店は直扱いの場合も多いので、呪文は言わずに、「北海道いい旅研究室のアザラシシャの新刊です」と伝えてください。それでも通じなかった場合は当サイト内に開設しているweb書店「いい旅書房」で買うのが確実です。

 ちなみに今回は札幌駅ステラプレイスの三省堂書店と函館蔦屋書店の2店が男気を出して100冊注文してくれました。ブラボー。7月から旅と締め切りの合間を見つけては、読んでは書き、読んでは書き、と地道にコツコツ書き下ろして、いつものように自分でブックデザインもした「あざらし100%本」なので、うれしくて泣きそうになってしまったよ。自信作なので、よろしくね!!